新築時には、工場で1枚1枚塗装されたカラーベストを重ねて葺いているので、雨水の通りみちや通気性なども十分に確保された状態で施工されていますが、塗り替えリフォームをした場合、雨水の通りみまで塗料で塞がれてしまいます。
では、この雨水の通り道が塞がれてしまうとどうなるのでしょうか?
- 雨水の通り道が塞がれてしまうと雨漏りの原因に
- 雨漏りの解決策は
タスペーサー
- タスペーサーの施工
雨水の通り道が塞がれた屋根
以前、カラーベスト屋根に塗装後、縁切りをしなかった為に雨漏りした屋根です。カラーベストをめくったのが雨降りの翌日だったので、雨水がカラーベストを止めている釘まで来ているのがよくわかります。
下地合板の腐朽
縁切りしていないとこの様に破れた防水シートや釘をつたって下地合板を腐らせる原因になります。
縁切りとは
塗装後、皮スキやカッターなどで、カラーベスト重なり部分に詰まった塗料を切る方法です。
ただ、縁切りは屋根材(カラーベスト)を破損させたり、塗装後の塗膜を傷つけたりとトラブルもあります。
下地合板の腐朽
下地合板をめくると天井裏に雨漏りが・・・。
軒天の腐朽
軒天にも雨漏りの後があります。
軒天の腐朽
軒天をめくると雨染みがよくわかります。
カラーベスト塗装前
通常は縦のつなぎ目から入った雨水が、横の重なり部分から排水されます。
カラーベスト塗装後
塗装すると、カラーベストの重なりに塗料が詰まり、カラーベスト下に雨水が溜まります。
屋根裏
カラーベスト下に溜まった雨水はカラーベストを止めている釘をつたって屋根裏浸入し雨漏りになります。
カラーベスト屋根塗装
カラーベストを塗り替えリフォームをした場合、雨水の通り道が塗料で塞がれてしまいます。
従来の雨漏り回避方法(縁切り)
以前は塗装後皮スキやカッターなどで、重なり部分に詰まった塗料を切る=縁切りをしていましたが、屋根材(カラーベスト)を破損させたり、塗装後の塗膜を傷つけたりとトラブルもありましたが、近年確実に縁切り出来る「タスペーサー」という商品がでました。
タスペーサー(セイム製)
タスペーサー(セイム製)
タスペーサーの機能
タスペーサーを装着する事で、塗り替えリフォームをした場合でも雨水の通り道が確保できます。
施工前
カラーベスト塗り替えリフォーム前は縦のつなぎ目から入った雨水が、横の重なり部分から排水されますが、カラーベスト屋根は立地条件にもよりますが雨、風、太陽光の紫外線などで元々塗装された塗膜の耐久性がおちますので、カラーベスト塗り替えリフォームをおこないます。
高圧洗浄
屋根に付着したコケ、ホコリや劣化した旧塗膜を高圧洗浄機(圧力100~150kg/cm)で時間をかけきれいに洗い流します。
シーラー塗装
素地と上塗り塗料の密着性を良くするためにシーラーを塗装します。シーラーには下地の吸い込みを防止し、また下地を強化する機能もあり、塞ぐ、覆い隠すという意味があります。
タスペーサー装着
上塗り塗料を塗装する前に、屋根の通気性を確保するためタスペーサーを使用します。
タスペーサー装着
タスペーサーを使用することにより、確実に縁切りができます。
またタスペーサーは大手ハウスメーカーでも使用を標準化するほど採用が広がっています。
タスペーサー装着
タスペーサーを入れて塗装すると、カラーベストの重なり部分に塗り替え以前と同じように隙間ができます。そのため雨水の通り道が出来、通気性も確保することが出来ます。